2009-06-29

強くなって欲しいから甘やかさない(OCAPPA)

植物には、毎日、水を与えるものだと思ってた。
やらなきゃ枯れてしまう。
確かに、水がまったくなければ枯れてしまう。
だけどそれは、コマメに与えなければいけないことではないようだ。

私たちは週に1回しか畑へ来ない。
そしてこの時しか、水をやらない。
それなのに野菜たちはスクスク育って、
昨日行ったときには水ナスや甘長(シシトウ)が実をつけていた。














































畑先輩に尋ねてみた。
「どうして苗はわずかな水でこんなにも育つんですか?」
すると畑先輩、
「こいつらは与えられる水が少ない分、根をグイグイ張って
土の中で水を探す。だから根もしっかりしていて強い野菜ができるんよ。
できた野菜は水分が少ない環境にも慣れているから、腐るのも遅い」

なるほどなーと思う。
与えられないから自分で探す。
甘やかされない分、強くなっていく。
人間と一緒やね。

「強くて旨い野菜になって欲しいから、甘やかさないぜ」
とOCAPPA/KARIAGE、決意表明。
って、まぁ、週1回しか来れない状況を正当化してるんかもやけど。。。


★きょうのニューアイテム「飛龍具」







これまで土をほぐすために借りていた、
畑仲間Makiさんの備中鍬がまさかの破損。
(ヘッドが持ち手部分からすっぽり抜けた)
で、新たに器具が必要ということで、
南生駒駅前の【オージョイフル】にて買い物。
できれば土を深くから耕せる備中鍬が欲しかった
けど、7000円という金額を見て、断念。
そして手に入れたのがこちらの飛龍具。
名前をみると職人志向かと思いきや、
お値段は2700円ほどと庶民派。
めでたくニューアイテムをゲット。

2009-06-22

ヒールのち長靴(OCAPPA)

KARIAGEくん、そして初参加のKARIAGE2号くん、きのうはおつかれさまでした。
特に午前中から夜までがんばってくれたKARIAGEくん、ありがとう!
OCAPPAは夕方まで友人の結婚式でした。
新郎新婦の笑顔につられてニヤニヤしたり、
フォアグラをいただいたり、
慣れないヒールに靴擦れしたり。

式の後、自宅へ戻って畑へ向かったわけですが、
ヒールから長靴へはき替えたときの安堵感といったらなかったです。
「身の丈にあった」暮らしをするなら、
私が履くべき靴は、ヒールより長靴、長靴よりはスニーカー。
普段、1日中農作業をしているわけではないし、
街を歩き回るのが好きだから、長靴よりはスニーカー。

そんなことより、作業報告でした。
KARIAGEくんが“雨のち晴れ”の記事に書いている通り、
21日(日)後半は、まったく手つかずの荒れ地の開墾。


その荒れ地、BEFORE↓
















そしてAFTER↓

















見事に雑草がなくなりました!
これ、草刈り機は使ってないのです。
使いたくてもなかったからなんですが、
それなら手で!と、人力でいきました。
でも、おしゃべりしながら進めた作業は楽しかったなぁ。
気付いたらこんなにハゲッ面になってるやん!という感じ。
(もっとも、作業を一番がんばってくれたKARIAGEくんは
腰痛になったらしいが…ごめんなさい)
こんなに顕著な成果がでるのは清々しいし。
ここでどんな野菜を育てるか、妄想が広がります。

次回はこの土に牛糞と油カスを混ぜて、1週間放置する予定。
苗を植える前に、土壌を肥やすのです。
土壌作りには、待つという時間も必要なんですなー

雨のち晴れ(KARIAGE)

6月21日(日)

天気予報では大阪・奈良ともに雨とのこと。


「晴耕雨読」(※)という四字熟語があったりもするが、

週イチでしか畑と触れ合えないぼくらにとってはぜんぜん無意味。


(※)晴れた日には外に出て田畑を耕し、雨の日には家の中で読書をするというように、

   思いのままのんびりと生活するということ


というわけで、ぐずついた天気だけど、

街では味わえない牧歌的なゴキゲンと遭遇するため、今日もいざ生駒の地へ!


ちなみに本日は新メンバーも参加。
















KARIAGE2号(まつもとだいすけ)















刺繍もバッチリ!…と思いきや、業者さんのミスで書体が間違っていたらしい。

やり直してもらうみたいだけど、とりあえず今日はこのままで。



畑に到着後、先輩面しながらKARIAGE2号を引き連れ、先日植え付けた苗をチェック!


…すると、なんとまさかの虫食い被害!!

















キュウリ

















ナス

















それでも健気に花を咲かせたりも…。



呆然とするぼくら…。

そしてそこに現れるひとつの影。

畑先輩・大西さんの登場である。

(ちなみにこのとき、この日の雨ピーク!)


さんさんと降りしきる雨のなか、大西さんのアドバイスを受けるKARIAGE&KARIAGE2号。

なんでも「うりばえ」なるヤツが食い荒らしているみたい。

湧き出る怒りをおさえつつ、先輩の助言にしたがいビニール袋で囲いを作成。

















上部は開いてるけど大丈夫かしら?


大西さん「虫はまっすぐのみの戦闘機やねん。ヘリみたいに垂直な動きはせんから上は開いとっても大丈夫や!」


KARIAGE×2「なるほど!!」



囲いを作り終えるころになると、雨もあがり、暑からず寒からずの良いコンディションに。

そして、その後はひたすら草引き&鍬入れタイム。


あっ、そうそう。

【OCAPPA FARM/KARIAGE FARM】はいま2工程を同時に進行中。

ひとつは上記のようにすでに開墾された場所での苗の植え付け(とその付近の草引き&鍬入れ)。

もひとつはまったく手つかずの荒れ地の開墾。

この日は前者をぼくとKARIAGE2号とで、後者をぼくとOCAPPAちゃんとで作業。

(後者に関してはOCAPPAちゃんより報告してもらいます)


さてさて、その後ひたすら草引き&鍬入れを進めていると、

近くの場所で、同じく週末農業をされているステキな岩崎ご夫妻と遭遇。

そして、そのご夫婦から(またもや)ジャガイモを譲っていただいた。

















メークイン

















男爵


ありがとうございます。


早くぼくらも人に分けれるくらい作りてーな。



とまあ、そんなんを経て後半へと続くわけですが、

それにしてもワタクシ、今日もこんがりと灼けました。


ヒリヒリする肌をなでる指先からは

お風呂あがりなのに土のにおいがして、

そのにおいを嗅ぐとなんか鳥の声や虫の羽音が聞こえる気がして、

嗚呼、これがリアルなのかな、なんてどうでもいいことを思いながら

ぼくからのレポートを終了!

OCAPPAちゃんにバトンタッチ!!


2009-06-17

うんとこしょ どっこいしょ…それでもかぶは抜けません(KARIAGE)

はじめまして、東大阪市在住の会社員、KARIAGEことやまだこういちです。
このたび、生駒山の畑で農業をすることになりました。
これから一生懸命おいしい野菜を育てていきますので、ひとつあたたかな目で見守ってください。

それはそうと、さきの投稿にもあるように
ぼくの「畑やりてぇ〜」という思いつき発言を実現へと導いてくれたOCAPPAちゃんと、
快く場所を提供してくれたラッキーガーデンのオーナーさんにはほんとに多謝。
そして、農のノウハウを教えてもらえる畑先輩・大西さんには初日からお土産までいただいて…




もらったジャガイモは半分をじゃがバターにして、
もう半分はお味噌汁にして平らげました。

大西さん、ごちそうさまでした!







さてさて、これから“ほぼ”毎週末、この場所で畑仕事に精を出していく予定ですが、
ここがたんなる農作業スペースにとどまらず、
みんなでワイワイ楽しめる“遊び場”になったらいいなぁ…
と相方・OCAPPAちゃん共々考えています。

街には音楽や映画、演劇、美術などのカルチャー的なものをはじめ、
盛り場なんかもそうだし、なんしか見て触れて刺激を受ける機会があふれています。
でもそれらは、ある種の人間にしか門戸を開かない(楽しむ人を選んでいる)場が
多かったりするのも事実。

この【OCAPPA FARM/KARIAGE FARM】での畑あそびも
見て触れて刺激を受ける場には間違いないけど、
せっかくお山の開放的な空間でやっているんだから、
閉鎖性や停滞した空気感はなくしたい。

ぼくがあなたを呼んで、
あなたが知り合いの誰かを呼んで、
そしてその誰かがまた別の誰かを呼んで…
男も女も、老いも若きも、人間も動物も楽しめる場所にして
最終的には、みんなで「うんとこしょ どっこいしょ」と
“おおきなかぶ”ならぬ“ちっちゃなジャガイモ”でも引っぱり出し
食べて飲んで歌って踊りたいな、と。

もちろんOCAPPAちゃんの言うようにハプニングは必要。
予定調和なんてクソくらえってなもんで、
みんなと協力しながら汗かいて失敗して笑って泣いて
泥臭くプロセス(苦労)を楽しみてーな。


気がつきゃ文字だらけだし、鼻息あらくなってしまった初投稿。
いろいろ手直ししたいけどもう眠くなってきたし、
BGM代わりに流していたDVDもいつの間にかエンドロールになっているから、
今日はこのあたりでリモコンオフ!


2009-06-16

遊び場はハプニングが必要だ(OCAPPA)

前回、畑先輩に恵んでもらった開墾済の畑。














畝を作って、土を肥やして、苗を植えていくわけやけど、
あまりにお手軽すぎて何か物足りへん。

もちろん、こういう手軽な機会もあるから農業ブームがあるんかも
知れへんけど、私はどうも苦労(プロセス)がないと心から楽しめない。
とはいえ、畑先輩に悪気はないし、気遣ってくださった好意はとっても嬉しい。

私たちがこの畑でどうしたいんか、ってことを伝えられてないのが悪いんだ。
KARIAGEくんともまだじっくり話ができてないけど、
2人がここを遊び場だと思ってるのは確か。
でもそれって、「苦しみがない楽しい場所」ってことではないよね、きっと。

小学校のとき、遊ぶっていったら近所の公園が多かった。
友だち数人で集まって、公園前の駄菓子屋へ行ったり来たりしながら
ヘラヘラとおしゃべりしてた。
公園には遊具が用意されていたけど、それで遊ぶのがメインではなくて、
あくまで「ハプニングを楽しむ」ってことが重要だった気がする。

誰かにひどいことを言って傷つけてしまったとき、
どうやって謝れば良いかを友人に相談して考えてもらったり、
不良少年御一行様が来たときは不安ながらも頭をフル回転させて
彼らを刺激しない方法を考えてみたり。
遊具はそんな合い間に楽しむものであって、メインは
何もないところから議論やハプニングが生まれて、
喜怒哀楽を感じることやったと思うんよね。

畑もできあがったものよりは、草ボーボーのところを開墾して、
その過程で草の手ごわさにはどう対処すべきか、とか、
OCAPPAは15分の草引きでへこたれてしまうへなちょこだ、とか、
そんなことを知れるほうが楽しいと思うんだが。
どうかね?KARIAGEくん?














最後に…
作業日2日目の報告。
時期的に遅いかと思われましたが、
ホームセンター【コメリ】に夏野菜の苗がまだ売られていたので購入。
伏見甘長(あまなが)ときゅうり、水なすを定植しました。





































さらにこの日は新たな出会いも。
私たちの畑の隣に、デイブさん&ハナコさんというご夫妻が来られました。
生駒在住で、これから畑作りをされるそうです。
いや~ハプニングが楽しい。



2009-06-15

あたらしい遊び場(OCAPPA)


「畑やりたい。あと、うどん打ちたい」

 
遊び仲間のKARIAGEくんから、ひょんな発言。
そしてこの度、ほんまに畑をすることになった。
(うどんは、いまだならず)

やりたいと思ってもできないこともあるのに、縁って魔法があればそれはヒョイッとできてしまう。
生駒にある森のレストラン ラッキーガーデン】のオーナーさん(異名は“羊飼い”)と出合って、
いろいろと話をしていたら、
「最近、畑をやりたい人に場所を提供してるんよ。

この辺は土地はあるけど購入は難しいし(国定公園のため)、
開墾のための人手も足りへんからね」
って。
それで「ここしかない!」と、思い切って貸してもらうことにした。
開墾のお手伝いができて、私たちも念願の畑体験を出来るなら、
こんなに嬉しいことはない。

しかも日曜には、長年、畑をやってはる畑先輩・大西さんが来て、
土の肥やし方やらヘビがでたときの対処法やらを教えてくれるという。
あとは私たちのやる気にかかってる。

OCAPPA FARM/KARIAGE FARMと名づけた場所はこちら。




初夏やし、草はボーボーボー。まずはコヤツたちをどうにかせねば。
機械を使わず、手で引っこ抜いていく。
それから土に鍬入れをして耕して、混じったゴミや木の枝、石などを除けていく。






作業初日、エッチラオッチラ作業をしている私たちを見兼ねたのか、

近くで作業していた畑先輩が「ジャガイモ掘ってみー」と声を掛けてくださった。















畑先輩の畑へ向かうKARIAGEくん。追うOCAPPA。














芋掘りにニヤリとするKARIAGEくん。













どんだけ嬉しいねんOCAPPA。














引っこ抜いたあとは、土のなかに残った芋(抜いたときに根が切れてしまったもの)を掘る。

ひと株で大小合わせて10個近くの芋がなっていて、
OCAPPAとKARIAGEは20個ほどのジャガイモ(メークイン)を手に入れた。




ジャガイモをゲットしたテンションで、引き続き草引き作業をしていたら、またしても畑先輩登場。

「開墾しても、土を肥やして苗を植えるまで、だいぶと時間がかかるから面白くないやろ。
よっし、この場所使い!」
と、すでに開墾されていて、あとは土を肥やせば畑になる場所を新たに貸してくださった。















ここなら、次回から苗も植えれるらしい。

で、ご満悦のKARIAGEくん。





草引きだけでも、都会で出合わないムカデやミミズに遭遇したり、

気持ちよく汗をかいたり、作業中は鳥の清々しい声を聴けたりで、
私たちにとっては楽しいことだらけ。

でも畑先輩のように開墾の苦労を知ってる人からしたら、
「しんどいのは嫌なんちゃうかな…」って思うのかも。
で、ジャガイモ掘りや新たな開墾済畑までゲット。
初回からこんなに楽しませてもらっていいのだろうか。

次回は、開墾済畑の土を肥やして苗を植えるのと、引き続きの草引き&開墾!